オンライン上で手軽に作れるため、結婚式準備の手間や費用を大幅に削減できるWeb招待状。しかし、インターネットを利用するという特性上、セキュリティ面が気になる方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、Web招待状のセキュリティ面や安全性について解説。有名なサービスごとにどのような対策をしているかもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
結婚式のWeb招待状では、個人情報が漏洩する可能性が極めて低いものの、まったくリスクがないとはいえません。ただし、セキュリティ対策の整ったサービスを利用することで、リスクを大幅に抑えることができます。
また、Web招待状サービスによって使える便利な「オンラインでのご祝儀払い」。自分の銀行口座情報だけでなく、ゲストがクレジットカード情報を入力するため、特にセキュリティ性は重視したいポイントです。
Web招待状のサービスでは、各社それぞれセキュリティ対策を実施していることがほとんど。たとえば、クレジットカードの決済に関しては専門の決済代行業者を利用する、個人情報入力に関してはサイト自体にセキュリティ保護対策を施すなどの対策を打っています。
そのほか、URLやパラメータを複雑にして特定されにくする、合言葉による保護機能を設けるなどで安全性を高めるなど、サービスによって講じている対策はさまざま。そのため、しっかりと情報漏洩などに関するセキュリティ対策を施し、セキュリティ情報を公開しているサービスであれば、情報漏洩リスクは非常に低く、安心して利用できます。
Web招待状サービスによっては、第三者機関による脆弱性診断を実施することでセキュリティ対策を強化しているサービスもあります。
第三者機関による脆弱性診断とは、システムのセキュリティ状況を確認、弱点を検知し、セキュリティ対策の改善や方針を行うことです。
診断には手動診断とツール診断の2種類があり、両方を組み合わせて実施するのが一般的。自動診断ツールでは発見が難しい高度な脆弱性も、専門家による手動診断で見つけることが可能です。
よって、第三者機関によってシステムの脆弱性に対する対策や改善がなされているサービスであれば、情報漏洩の危険性も低く、安心して使えるといえます。
Web招待状サービスの多くには、セキュリティを高めるためのパスワード設定機能が備わっているので、自分でさらにセキュリティ性能を高めたい方はチェック。パスワードを設定すれば、URLとパスワードの両方を知っているゲストだけがページを閲覧できるようになるので、個人情報を守れます。
パスワードの有無は、選択できるサービスが一般的。また、URLを好みの英数字にカスタマイズしたり、合言葉による閲覧制限を設定したりできるサービスもあります。管理・設定画面から簡単にパスワードに関する設定や変更ができるので、新郎新婦が扱いやすいのが魅力です。
また、推測されにくいパスワードを設定すると、よりセキュリティ性が高まります。ただし、ゲストへパスワードを別途伝える際も、パスワードが外部に漏れないよう、慎重に行いましょう。
Web招待状を作ると専用のURLが発行され、1つのWebサイトとしてできあがりますが、もし検索画面に自分たちの招待状が出てきては、個人情報が誰でも閲覧できる状態になり、大変危険です。
そこで、Web招待状サービスでは、Google・yahoo・Bingなどの検索エンジンで検索しても、自分たちが作ったWeb招待状のページが出てこないようにする「noindex」が設定されています。
そのため、URLを共有した相手以外、Web招待状ページを閲覧するすべがないので、安心して使えるといえるのです。
オンラインのご祝儀払いサービスを検討している方は、入力したカード情報を、決済代行会社が管理する仕組みを採用しているサービスを選ぶのがおすすめです。
Web招待状事業者がカード情報を保持するわけではなく、専門業者がセキュリティを万全したシステムでカード情報を保持するので、ゲストにも安心して利用してもらえます。
また、銀行の口座情報を含む個人情報に関しても、インターネット上でデータを暗号化して送受信する仕組み「SSL/TLS」を採用し、保護していることがほとんど。サービス内で使用されるデータは、専用のサーバーで安全に管理されます。
サイト管理者側で「SSL証明書」やユーザー情報管理をしっかりしていれば、口座情報が漏洩する可能性は極めて低いといえます。
Weddingdayは、ウエディング事業を展開する株式会社canonicaが運営するWeb招待状サービス。「AWS」サーバーを利用しており、24時間365日のサービスレベルを維持しているほか、第三者機関による脆弱性診断を実施しているため、セキュリティ対策は万全です。
個人情報の目的を明確に記しているほか、個人情報保護の仕組みを構築し、従業員に個人情報の認識や取り組みを徹底させるプライバシーポリシーをしっかりと公開しており、安心して使えるサービスといえます。
オンラインのご祝儀払いにおけるクレジットカード情報に関しても、Weddingdayが保持するわけではなく、上場企業である決済代行会社(GMOペイメントゲートウェイ株式会社)を利用している点も安心です。
また、Weddingdayでは、作ったWeb招待状ページの独自URLを発行することが可能。分かりやすいURLにした場合は、合言葉設定を利用してセキュリティ性を高めるのがおすすめです。
株式会社くふうカンパニーホールディングスが運営するWeb招待状サービスのDear。第三者機関のセキュリティ診断を定期的に実施しているほか、24時間不正アクセスやサーバーアタックなどを監視し、対応するとしています。
個人情報の取り扱いに関しても、個人情報保護法の法令を遵守し、必要な安全対策を施すと明言。クレジットカード情報などは、国際ブランドが推奨する本人認証サービス「EMV3Dセキュア」を利用することで、不正利用を防ぐことが可能です。
URLの桁数も多く、複雑なので、第三者から漏洩しない限りアクセスするのは難しいのもポイント。ただし、Dearは無料の範囲はお試し程度で、本格的に使う場合は有料です。また、法人向けで使われており、個人向けではあまり使われていないサービスなので注意が必要です。
ビルーチェは、一部地域でパーティーやウエディングなどのプロデュース事業を行う株式会社ムーンエレファントジャパンが運営するWeb招待状サービス。基本無料で使えますが、プレミアムデザインテンプレートなどさらに便利な機能「プラス プレミアム」を利用する場合は有料です。
プライバシーポリシーをしっかり公開。個人情報に関しては適正に収集・利用・保護を図り、安全管理を行うと明言しています。ただし、第三者機関による脆弱性診断については記載が確認できませんでした。
クレジットカードのご祝儀払いに関しては、インターネットペイメントサービスを展開する株式会社ユニヴァ・ペイキャストのシステムを利用。ただし、ゲストがクレジット決済するご祝儀や会費は一旦ビルーチェ側で保管・管理するとされています。
ファボリは引き出物をはじめとするさまざまなウエディングアイテムを取り扱う株式会社テトテが運用するWeb招待状サービス。Web招待状は2024年8月にリリースしたばかりです。個人情報については、プライバシーポリシーにおいて日本の産業規格「JISQ15001」に準拠した個人情報保護マネジメントシステムを構築し、適切に運用するとしています。
個人情報は事業運営上、ユーザーによりよいサービスを提供するために外部の委託業者が利用することもあるとされていますが、委託先でも個人情報の適正管理や機密保持など必要な事項を取り込み、適切に管理しています。
ただし、第三者による脆弱性診断についての情報は確認できませんでした。クレジットカート決済については2025年2月17日現在、システム改修を行っているため、一時的に利用できなくなっています。
Web招待状サービスは、各社で個人情報保護についての取り扱いや保護を徹底しており、セキュリティ面や安全性が高いといえます。また、ゲストがオンラインでご祝儀を払う際のクレジットカード情報についても、しっかりした決済代行会社を利用していることが多く、新郎新婦もゲストも安心して利用することが可能です。
Web招待状を利用する際は、プライバシーポリシーをしっかり確認した上で、適切なセキュリティ対策を行なっているサービスを選ぶのがおすすめ。おしゃれなテンプレートが豊富なうえ、完全無料でWeb招待状を作成できる「Weddingday」では、万全なセキュリティ対策を実施しており、安心して挙式を迎えられます。プライバシーポリシーもしっかり公開しているので、ぜひチェックしてみてください。