結婚式の招待状を郵送する場合に必須の切手。しかし、重さによって値段が変わるほか、切手の種類や貼り方などのマナーもあり、どの切手をどう貼ればいいのか、悩む方もいるのではないでしょうか。料金やマナーを間違えると、受け取った相手に余計な手間をかけてしまうこともあります。
特に、結婚式のような慶事では、切手の選び方で印象が変わってしまうことも。そこで本記事では、招待状に貼る切手について徹底解説。切手の選び方や値段、貼り方のマナーまでを網羅しています。これから結婚式の予定がある方は、参考にしてみてください。
目次
結婚式の招待状を送るうえで、切手の料金不足には気をつけたいところです。万が一料金が足りないと、受取人であるゲストが不足分を支払う「受取人払い」になってしまいます。せっかくのおめでたい式の招待状で相手に負担をかけては、マナーの面でよい印象を与えません。
料金不足という事態を避けるには、郵便局の窓口で事前に確認してもらうことが確実な方法です。送付したい招待状一式を直接持ち込んで計量してもらえば、正確な料金がわかります。あらかじめ確認しておくことで、安心してゲストへ送付できて便利です。
招待状に同封する返信用はがきには、切手を貼っておくのがマナーです。あらかじめ切手を貼付することでゲストの負担を軽くし、返信しやすくする配慮を示せます。
もし貼り忘れると、ゲスト自身で切手を用意することになり、やはりマナー違反と受け取られる可能性があります。貼り忘れは意外と多いため、発送前に必ずチェックしましょう。
結婚式の招待状には、お祝い事に適した「慶事用切手」を使うのがマナーとしておすすめです。普通切手が一般的な風景や動植物のデザインであるのに対し、慶事用切手は鶴や松竹梅といった「吉祥文様」のおめでたいデザインが施されているのが特徴です。
色味は落ち着いた金や紅が多く、封筒全体に上品な印象を与えられます。デザインは定期的に変わるので、郵便局公式サイトで最新の慶事用切手をチェックしてみましょう。
料金は普通切手と同じですが、フォーマルな印象を与えられるため、特に目上の方や格式ある式では積極的に選びたい切手です。
一方、普通切手は日常的な郵送に使われるシンプルなデザインで、慶事用切手のような意味や象徴性はありません。フォーマルな結婚式招待状には慶事用切手が推奨されますが、カジュアルなパーティーや身内のみの会なら普通切手でも問題ありません。
結婚式の招待状には、慶事用切手のほかにも記念切手や季節の切手も使えます。花柄やパステルカラーを用いた華やかなデザインのグリーティング切手は、かわいらしい結婚式の雰囲気にぴったり。結婚式のテーマに合わせて選ぶことで、全体の統一感を演出できます。
また、記念切手は動物やキャラクターが描かれたかわいいデザインや、旅や海のいきものをテーマにしたモノなど、選択肢が豊富なのも魅力です。季節やお花をモチーフにした切手も多いので、好みや挙式の時期にあわせてチェックしてみてください。
普通切手と同様、記念切手もあくまでカジュアル寄りの印象になるため、フォーマルな式では避けた方が無難。特に親族や目上の方へ送る場合は、伝統的な慶事用切手を選ぶと間違いがありません。
より個性を出したい方は、オリジナル切手を作成するのもおすすめです。郵便局の公式サービスを利用すれば、ペットの写真や前撮りの写真、2人の似顔絵など好きな写真やイラストを使い、世界にひとつだけの切手が作れます。ゲストにも喜ばれ、記念に残る招待状になるのが魅力です。
作成は公式Webサイト上で画像をアップロードし、レイアウトを調整するだけで完結。好みに合わせたコストやフレームデザインで選択可能。完成した切手はシール式で、注文から約3週間前後で手元に届きます。招待状の発送に間に合うよう、スケジュールに余裕を持って早めに注文しましょう。
たくさんの招待状を一度に発送する方には「料金別納郵便」の活用もおすすめです。10通以上かつ同一料金の郵便物が対象。郵便局の窓口で料金を一括で払うことで、まとめて大量の郵便物を差し出せるというサービスです。
支払いも一元管理できるうえ、1枚1枚切手を貼る手間が省けるので、招待状の準備をスムーズに進めたい方に向いています。
料金別納郵便では、切手の代わりに専用マークを封筒に表示する必要があります。郵便局で定められているマークの規定は以下の通り。
郵便物・荷物の表面左上部(横に長く使用するものについては右上部)に上記の表示をしてください。
表示上部の「差出郵便局名」は、郵便物・荷物を差し出す郵便局名を表示してください。
(例:銀座郵便局へ差し出す場合 → 銀座局)
郵便物・荷物の外部に、差出人の氏名および住所または居所を明りょうに記載すれば、表示中の差出郵便局名は省略できます(荷物に表示する場合は、表示中の「料金別納郵便」の文字に代えて「料金別納」の文字とすることができます。)。引用:郵便局公式:料金別納
このマークは、所定の形式さえ守っていれば、オリジナルのスタンプを用意して招待状のデザイン性を高めることもできます。
招待状を郵便で送る際の基本料金は「定形郵便物」と「定形外郵便物」で分かれており、サイズや重さによって異なります。さらに、招待状に同封する返信用はがきにも切手を貼ることを忘れないようにしましょう。
2024年10月1日から約30年ぶりに、郵便料金が改定されています。具体的には、定形郵便物が25gまで84円だったところ、50gまでが一律110円に変更。また、通常はがきは63円から85円に変わりました。
サイズ規定もあり、以下の通りです。
定形郵便物の最大サイズを超える場合は定形外郵便物になります。定形外郵便物は長辺34cm・短辺25cm、厚さ3cm以内および重量1kg以内が規格内とされ、料金は50g以内が140円、100g以内が180円です。
招待状にある切手は、サイズや重さをしっかり測ったうえで購入する必要があります。
サイズが定型郵便でも、招待状本体に飾り付けをしたり厚手の紙を使ったりして全体の重さが50gを超えると料金が変わる点には注意。料金に不安がある方は、郵便局の窓口で事前に重さを計測してもらうと安心です。
招待状の切手を貼る位置は、封筒の向きによって決まります。横書きの封筒や横長のハガキの場合は右上に、縦書きの場合は左上に貼るのがマナー。郵便局の機械で郵便物を正確に仕分けるため、重要なルールとして定められています。
切手は受け手への印象にも関わるため、まっすぐ丁寧に貼ることが大切です。もし曲がって貼られていると、不恰好な印象を与えてしまうかもしれません。特に結婚式のような正式な招待状では、マナーを守るように心がけましょう。
また、切手をきれいに貼るコツとして、ピンセットの使用がおすすめです。シワや汚れを防ぎ、まっすぐ貼りやすくなります。また、水で貼るタイプの切手は、裏に水をつけて少し乾かしてから貼ると、よれずにきれいに仕上がります。
結婚式の招待状では、1通につき切手を1枚貼るのが正式なマナーです。しかし、封入物の重さによって料金が変わり、複数枚貼る必要が出てくるかもしれません。その場合、2枚貼りは「別れる」を連想させるために避けましょう。
もし、複数枚の切手を貼らなければならない場合は、3枚以上にするようにしましょう。切手を貼る位置のマナーは変わらず、縦書き封筒なら左上、横書き封筒なら右上のスペースにまとめます。複数枚でも、きちんと整列させて貼るのがきれいに見せるポイントです。
料金を複数枚の切手でカバーする場合は、右上から縦に並べるか、少し間を空けて横並びにします。重なりやすい貼り方は避け、デザインがきれいに見える配置を意識しましょう。
結婚式といったお祝いごとの招待状に用いる慶事用切手は、全国の郵便局で購入できます。一般的な切手と異なり、コンビニの取り扱い店舗はわずか。招待状の準備をする方は、近くの郵便局窓口で購入するのが無難です。
平日の営業時間内に郵便局へ行くのが難しい場合は、「ゆうゆう窓口」の利用がおすすめ。一部の郵便局に設置されており、平日夜間や土日祝日でも購入ができて便利です。
また、郵便局の公式オンラインショップでも注文できます。ただし、オンラインショップでの購入は、100枚単位での販売である点や、注文金額によっては送料が発生する場合がある点には注意しましょう。
職場の人や主賓、恩師などに招待状を直接手渡しする場合、封筒に切手を貼る必要はありません。手渡しは郵送ではないため、封筒に相手の住所を書かないのがマナーです。感謝の気持ちを込めて、直接会って招待する丁寧な方法になります。
ただし、ゲストが出欠の返事をするための「返信はがき」には、忘れずに切手を貼りましょう。封筒はすぐに中身を確認できるよう、糊付けせずに封をしないのがポイントです。
手渡しをするときは、事前に結婚の報告と出席の意向を確認しておくとスムーズ。突然渡すのは避け、相手の都合に合わせて渡しましょう。
海外に住む方へ招待状を送る場合は、国際郵便のルールに従う必要があります。招待状は「通常郵便物」扱いで、料金は、送り先の国や地域によって変動。国によっては利用できない配送方法もあるため、事前に調べておくと安心です。
また、宛先は英語かフランス語、もしくは送り先の国の言語で記載。宛名は封筒の右下、差出人の住所や氏名等は左上に、それぞれ上から以下の順番で記載します。
切手は右上と、貼る位置にも決まりがあるので注意。また、左下に「VIA AIR MAIL」「PAR AVION」と黒色か青色で記載します。
返信用はがきは日本のように同封する習慣がないため、日本式の返信はがきは不要。一般的には「RSVPカード」と、国際返信切手券か切手付き返信用封筒を同封し、封筒で返送を依頼します。ほかにも、メールやWebフォームで出欠確認をお願いする方法が主流かつ簡単です。
紙の招待状の準備にかかる費用や手間を抑えたい方には、Web招待状がおすすめです。Web招待状は無料で作成し、SNSやメールでゲストに出欠回答を依頼して、Web上から回答してもらうだけ。宛名書きや封筒への封入といった時間のかかる作業が不要になり、準備を効率的に進められます。
また、料金面では手作りの場合1通200〜300円、式場などに依頼する場合は1通500〜600円ほどが節約できます。
「招待状本体の代金(150円)」+「切手代(110円)」+「ゲストの返信用ハガキ代(85円)」=345円
招待人数が70人の場合、紙の招待状にかかる総額24,150円が紙の招待状では0円に
出欠管理をWeb上で完結できるのもポイント。ゲストからの返信は自動でリスト化されるため、集計ミスや見落としを防げます。さらに、リマインド機能を使えば、返信がまだのゲストに自動的にお知らせを送ることも可能です。
Web招待状はゲストにとっても、スマホやパソコンから手軽に返信できるメリットがあります。親しい友人にはWeb、目上の方には紙といったように、相手に合わせて送り分ける方法も人気です。
Web招待状は紙の招待状では難しい柔軟な対応が可能。たとえば、ゲストの住所変更があった場合や、海外在住のゲストにもURLで簡単に招待状を届けられます。
郵送で起こりがちな遅延や紛失のリスクがありません。なかには多言語に対応しているサービスもあり、言葉の壁を解消できるのがポイントです。もし多言語対応でなくとも、インターネットの翻訳サービスで簡単に翻訳できます。
「Weddingday」はWeb招待状作成から出欠管理までをオンラインで完結できる無料のサービスです。デザインテンプレートが100種類以上と豊富で、写真はアニメーションで最大40枚も添付可能。手間を減らしつつ、華やかな印象の招待状が作成できます。
1つのアカウントでWeb招待状を5つまで作成できるので、ゲストに合わせて文言を変えて送り分けすることも可能。披露宴用・二次会用などで分けたいときにもおすすめです。編集画面もシンプルで、操作しやすいのも魅力。また、出欠データのダウンロードも可能で、ゲストの出欠や住所管理が簡単にできます。
ほかにも、任意でゲストが事前にご祝儀をクレジットカードで支払える「オンラインのご祝儀払い」にも対応。ゲストにとっても紙の招待状を返信したり、ご祝儀袋を用意したりする手間が省け、多くの方に喜ばれています。メールやSNSで瞬時に送信でき、ゲストの紛失リスクも軽減。結婚式準備における効率やコスト削減を求める方におすすめのサービスです。
無料でWeb招待状をつくる招待状の切手は、単なる郵便料金の支払い手段ではなく、送り手の心遣いを伝える大切なもの。慶事用切手を選べば、特別な場にふさわしい印象を与えられます。また、最新の郵便料金を確認したうえで、料金不足や貼り忘れのチェックも欠かせません。結婚式準備の一環として、ぜひ切手選びや発送方法にもこだわり、大切なゲストへの想いを丁寧に届けてください。
招待状を紙で送る場合、ゲストが多ければ多いほど金額がかさみます。コストや手間を抑えたい場合は、Web招待状という選択肢も有効。無料で作れるWeb招待状サービス「Weddingday」は手軽かつゲストにもメリットが多いとして、現在主流になりつつあります。ゲストに合わせて送り分けなどもできるので、ぜひ試してみてください。