結婚が決まったときに、お世話になっている方々へする「結婚報告」。近年ではInstagramやFacebookなど、SNSで結婚報告をするカップルも増えているようです。SNSは友達になっている、あるいはフォローされている相手に一斉に結婚報告ができます。
ただし、投稿の方法によっては、うざいと思われてしまったり、嫌な気持ちにさせてしまったりする場合も……。そこで、今回はSNSで結婚報告はそもそもアリなのかという点や注意点、例文などをご紹介します。
SNSへの投稿で結婚報告すること自体はアリです。簡単に一斉報告できる、みんなが使っているから報告しやすいなどの理由で、活用する人も増えてきています。
個別連絡をするほど親しくないものの、SNSで繋がっているといった人にも、結婚することを報告できる便利なツールです。
ただし、相手・タイミング・報告内容によってはSNSでの結婚報告は「ナシ」になってしまうので、注意が必要。SNSは一方的に情報を発信し、フォローしている相手の投稿は目に入ってくるものです。
自分のフォロワー(友達)の顔ぶれや見る側の気持ち、タイミングなどよく考えて投稿しないと、相手を傷つけたり、うざいと感じられてしまったり、不愉快な思いをさせたりと、今後の関係性にも影響が出る場合もあります。
親族・上司・親しい友人など、日ごろお世話になっている関係性の深い相手には、SNSでの結婚報告はしない方がよいでしょう。
直接会って報告するのがベスト。どうしても難しければ電話やメール(LINE)などでの報告でも構いません。メッセージをする際、一斉やグループでの送信ではなく、「個別メッセージでの報告」を心がけましょう。
特に、結婚式に招待する相手やスピーチを頼みたい相手には、余裕を持って個別報告やお願いをしておくのがマナーです。
SNSで結婚報告する際は、順番やタイミングには十分に配慮しなければなりません。SNSへの投稿は、直接伝えるべき相手に伝えた後というのはマナーです。
先述通り、SNSに投稿する前に、親族、上司、親しい友人など関係性の深い相手に直接結婚報告をしましょう。
順番を守らないと、「直接結婚報告はしないのにSNSには載せるのか」などと、相手をガッカリさせてしまう可能性もあります。
また、友人同士の間で「○○ちゃんは結婚報告を受けたらしいけど、私には報告してくれないのか」と個別報告の前に結婚のことが伝わらないよう、タイミングを合わせて報告したり、「結婚報告は直接したいからそれまで周りに言わないでほしい」と口止めしたりといった配慮も必要です。
SNSで結婚報告する場合、内容や投稿回数もよく考える必要があります。
幸せ自慢や2人の慣れそめをつづった長文、また、単におもしろさやウケを狙った内容は、見る相手を飽き飽きさせてしまったり、もう見たくないと思われてしまったりする場合もあるため注意が必要。
内容はあっさりとシンプルに、投稿も1回投稿したらしばらくは様子を見るなど、「投稿を見る人への配慮」ができるとベストです。
「入籍しました」という事実と、今後の抱負、「今後ともよろしくお願い申し上げます」といった挨拶で結ぶといった具合にシンプルかつ丁寧であれば、好印象を持たれやすくなります。
SNSで結婚報告する場合、投稿を見る相手の気持ちも考えて投稿する必要があります。
なかには「パートナーと別れたばかり」「辛いことがあってSNSでの幸せな投稿を見たくない」など、個別の事情を抱えた人がいる場合もあります。
その場合、投稿を全員が見られる設定ではなく「公開範囲」を選択すれば、知らせたい人にだけ投稿が表示されるように設定できます。
公開範囲の設定を行う場合は、会社の同じチームなど、コミュニティーが同じメンバーは全員に公開しましょう。コミュニティー内で1人だけ投稿が見られないといった事態を避けるなどの配慮も必要です。
SNSでの結婚報告では、文章とともに写真も添えるのが一般的。文章だけでなく、載せる写真も厳選する必要があります。
婚姻届と指輪の写真や、パートナーとの笑顔の2ショットなどがベター。ハグやキスをしているなどラブラブすぎる写真は避けた方が無難です。
見るからに豪勢な指輪や式場などの写真も避けた方が無難。報告ではなく自慢と受け取られてしまう可能性があるので、注意が必要です。
SNSは大勢が投稿を見る「公の場」ということを意識。写真を載せるときも、投稿を見る側の気持ちをよく考えて節度を守った写真を選びましょう。
SNSでの結婚報告はあっさりや明確を意識してするのがおすすめ。
まず「SNSという場で報告させてもらうことのお詫び」を伝えること、結婚した事実を分かりやすく伝えること、今後の抱負と締めの挨拶とシンプルかつ丁寧に文章を作ってみてください。
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個別に報告するのが難しいため この場を借りてご報告させていただきます
私事で恐縮ですが ○月○日に結婚しました
これからは2人で力を合わせて あたたかい家庭を築いていきたいと思っております
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます
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SNSで仕事関係のフォロワーが多い場合はビジネスライクな文面にするのがおすすめです。もちろん、伝えるべき上司や同僚など、日ごろお世話になっている相手には直接伝えた後で投稿しましょう。
結婚後も仕事を続ける場合は
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私事で恐縮ですが ○月○日にかねてよりお付き合いしていた○○さんと結婚しました
今後も変わらず仕事に精進して参りますので
ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます!
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といった具合にシンプルな文章を心がけましょう。また、文章を区切る際に使う句読点(「、」「。」)は、終わりや区切りを意味するため、避けるのが無難です。
寿退社をする場合、こちらもSNSの報告が先になるのではなく、社内メールやチャットツールを使って先に報告しましょう。
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全員個別にご報告するのが難しいため この場を借りてご報告させていただきます
この度○月○日に結婚することになりました
それに伴い ○月○日に職場を離れることとなりました
在職中にお世話になった方(○○部の皆さま、○○チームの皆さまなど)誠にありがとうございました
今後は家庭を支える立場として 全力を尽くしてまいります
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます
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といった具合に、お世話になったお礼なども含めましょう。
SNSで親しい友人のフォロワーが多い場合など、カジュアルな結婚報告の文章にしたい場合もくだけすぎず、丁寧に行うと好感が持たれやすくなります。
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【ご報告】
この度 ○月○日に入籍しました!
これからは2人で力を合わせて明るい家庭を築いていこうと思います
変わらずお付き合いいただけると嬉しいです!
今後ともよろしくお願いいたします
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パートナーが素敵な方だと伝わるような投稿にしたい場合の例文をご紹介します。
このときのポイントは、パートナーの人柄を伝えつつ、心あたたまり、見る側がジーンとするようなエピソードを、3行前後で簡潔にまとめることです。幸せなエピソードを盛り込みすぎたり、パートナーのことを紹介しすぎたりして、長文になるのは避けましょう。
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【ご報告】
20○○年○月○日 お付き合いしていた方と結婚いたしました
彼は不器用なものの 優しく心のあたたかい方です
私のダメなところはしっかりダメと指摘してくれて
辛いときには寄り添ってくれて 彼のかけてくれる言葉に何度も救われてきました
いつも私の味方でいてくれる素敵な彼と家族になれることを幸せに思います
未熟者の2人ではありますが あたたかく見守っていただけると幸いです
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結婚式や披露宴を開いた後に、SNSで結婚報告をする場合は、それぞれの文章に
「○月○日に身内のみで結婚式を執り行いました」などと付け加え、招待していない相手が「結婚式に呼ばれなかった」と悲しまないようにフォローすることが大切です。
実際のSNSの投稿から、結婚報告に載せるのにおすすめの写真例をご紹介します。おしゃれで過度な幸せ自慢だと思われないような写真を選ぶのが重要です。
婚姻届に2人の指輪を重ねた写真で、SNSで結婚報告をするのは人気のスタイル。オリジナルの婚姻届などを用いると、2人らしさが伝わるのでおすすめです。
指輪をはめた2人の手をきれいな風景とともに添えた写真。桜が背景で四季も感じられるため、結婚した季節が分かりやすいのがポイントです。
2人の思い出の地や名所など、「映え写真」が撮れるような探しましょう。見た人にきれいと思ってもらえるようなスポットで取れるとよいですね。
既に結婚式を挙げた、もしくは前撮りが済んだ2人は、結婚式や前撮りの写真を添えてもOK。見る側の気持ちを考えながら、自分たちのベストショットを投稿しましょう。
結婚指輪を見せる定番のショット。結婚したことが分かりやすく、SNSのフォロワーにも投稿者のパートナーの顔が分かるのでおすすめです。
ポイントは、2人が笑顔であることや、適度な距離感で撮ること。キスショットや過度にくっつきすぎている写真は、SNSの結婚報告では避けましょう。
SNSでの結婚報告は一斉に結婚することを知らせられるので便利。一方で、相手や順番、文章や写真などをよく考えたうえで慎重に投稿する必要があります。
日頃上司・友人などお世話になっている方には直接結婚報告する、SNSを見る側の気持ちも考えて丁寧な文章や不快にならない写真を載せるなど配慮が必要。
周りへの心配りを忘れず、みんなから気持ちよくお祝いしてもらえるように気を配りましょう。