世界中で猛威をふるっている新型コロナウイルス。日本でも感染拡大防止のために緊急事態宣言がたびたび発令され、感染拡大予防のために自粛することが多いのが現状です。
例えば結婚式の招待状が届いたり、参列の予定があったりしても、コロナを理由にやむを得ず結婚式を欠席しなければならない場合もあるでしょう。
そこで今回は、コロナで結婚式を欠席する場合のマナーから、欠席連絡の方法、ご祝儀などについて解説していきます。
結婚式に招待されたもののコロナの影響で欠席する場合、欠席が決まった時点で新郎新婦にすぐに連絡しましょう。非常識にならないためのマナーです。
結婚式に向けて新郎新婦は席次表や料理の準備など、ゲスト1人1人のために準備を進めています。結婚式の1ヵ月前ほどに迫ってくると、引き出物・料理・席次表などのキャンセル自体ができなかったり、キャンセル料が発生したりする場合もあるのです。
欠席者が出た場合は新郎新婦が対応に追われるということを覚えておきましょう。
以下では、タイミング別で結婚式を欠席する際のマナーについてご紹介します。
新郎新婦から結婚式の招待状を送ってもよいかを聞かれた時点で欠席を決めた場合は、メールや電話をしましょう。以下を伝えることが大切です。
•招待をしてもらったことに対するお礼
•欠席することに対するお詫び
•やむを得ず結婚式に出席できず、残念という気持ち
•お祝いの言葉、新郎新婦の幸せを願う気持ち
また、招待状を受け取り「出席」で回答した後に欠席を決めた場合も同様に、すぐに電話やメールなど確実な方法で、新郎新婦に欠席連絡とお詫びをしましょう。
結婚式に参加する予定でいても、当日になって体調が悪くなったり、コロナの濃厚接触者の疑いがあるなどで、直前になって結婚式を欠席しなければならない場合もあるでしょう。直前に欠席を決めた場合も、もちろん連絡は必須です。
式前日であれば新郎新婦に連絡をして欠席の旨を伝えましょう。しかし、式当日になると新郎新婦は忙しく連絡が取れない場合があるため、メールやLINEなどで連絡を入れておき、式場にも直接電話で連絡しておくことをおすすめします。
併せて一緒に参列する予定だった友人や親族などにも一報を入れておくとよいでしょう。
式への参列を決めたものの、結婚式の二次会だけ欠席したい場合もあるでしょう。
二次会を欠席する場合も欠席を決めた時点ですぐ、新郎新婦に連絡を入れます。二次会の場合は幹事が出欠管理をしている場合もあるので、併せて幹事にも連絡を入れましょう。
コロナで結婚式への欠席を決めた場合でも、招待状を受け取った場合は必ずハガキを返送しなければ失礼にあたるので、必ず返送しましょう。
また、LINEやメールなどでWeb招待状を利用する人もいるため、Web招待状でも同様に欠席の旨を入力してください。
結婚式を欠席する際に、返信ハガキに記載する具体的な文例をご紹介します。ポイントは招待してもらったお礼とともに出席が叶わず残念な気持ち、お祝いの言葉をしっかり入れることです。
以下の例をもとに、気持ちを込めてアレンジしてみてください。
「この度はご結婚おめでとうございます
晴れの席にご招待いただき誠にありがとうございます
あいにくですが やむを得ない事情のため出席が叶いません
おふたりの末永い幸せをお祈り申しあげます」
御欠席の「御」を二重線で消すことを忘れないようにしましょう。
また、句読点は「終わり」や「区切り」を連想させるため、結婚の招待状では使わないのがマナーです。
弔事や病気の場合など、ネガティブな欠席理由の場合は欠席の理由を濁すのがベター。ただし、自分や家族が医療従事者である、子供が生まれたばかりなどコロナが理由で欠席する場合は明確に理由を伝えてもよいでしょう。
ただし、中には「コロナぐらいで結婚式を欠席するのか…」と受け止める人もいます。あくまで一例なので、新郎新婦との関係性や気持ちを考えたうえで言葉を選ぶことが大切です。
結婚式をコロナで欠席する場合は、電報でお祝いの気持ちを伝える方法があります。欠席することが決まった時点で電報を申し込んでおくとよいでしょう。
電報はインターネットで簡単に申し込めます。プリザーブドフラワーやぬいぐるみなど、さまざまな種類の祝電があるので、新郎新婦の好みに合わせて選びましょう。
宛名は新郎新婦の両名、宛先は結婚式場です。新郎新婦の自宅宛ではないので注意してください。
一般的に電報は式の1時間前までに届くよう手配するのが最適です。しかし、式が午前に始まる場合は、前日までに届くよう手配してください。
祝電にはさまざまな文例があるため、文例を参考にするのもよいですが、自分で心を込めて考えたメッセージを送るのもよいでしょう。いずれにせよ新郎新婦を祝う気持ちを伝えることが大切です。
結婚式を欠席する、もしくは欠席したのでご祝儀を渡したいという場合は、手渡しするのが一番。しかし、コロナ渦では直接渡せない場合もあるので、可能なら式の日までに届くよう、新郎新婦の自宅宛に郵送しましょう。
招待状を欠席で回答した場合のご祝儀は、5,000円~1万円が相場です。また、同等の金額のプレゼントを贈ってもよいでしょう。
ご祝儀袋にもマナーがあります。以下のポイントを押さえたものが正式なものなので参考にしてみてください。
•水引が「結び切り」「あわじ結び」「梅結び」のもの
•水引の色が金銀もしくは紅白のもの
•水引が10本
•色は白
•右上にのしが付いているもの
•金額に見合ったご祝儀袋
ご祝儀は必ず現金書留で郵送しましょう。郵便局で専用の封筒を購入できます。
次に、招待状を出席で返信したにも関わらず、コロナの影響で欠席することになった場合のご祝儀はどうしたらよいのでしょうか?
欠席を伝えるタイミングにもよるので、次で解説していきます。
式までの期間が1ヵ月以上ある場合のご祝儀は、出席した場合に渡すご祝儀の2分の1や3分の1の金額が妥当。ご祝儀の相場は3万円なので、1万~1万5,000円程度です。
また、結婚式の招待状を出席で返信した後に欠席することになった場合でも、式まで期間があるならご祝儀は若干少なくても問題はありません。新郎新婦側でまだ引き出物や料理のキャンセルができる場合が多く、負担が少ないためです。
ただし、欠席する際は新郎新婦に少なからず手間をかけてしまうため、しっかりとお詫びをしましょう。
式までの期間が1ヵ月を切っている場合のご祝儀は、出席した場合の金額をそのまま包むのが妥当です。3万円を予定していた場合は、満額を包みます。
式まで1ヵ月を切ると、料理や引き出物などのキャンセルができなかったり、キャンセル料がかかったりする場合もあるためです。
直前の欠席で迷惑をかけることをお詫びをするのはもちろん、後日直接会う、もしくは電話でお祝いの気持ちを伝えましょう。
コロナの感染拡大防止や自分や家族が感染しないために、やむを得ず結婚式を欠席したい方も多いでしょう。欠席が分かった時点で、早めに新郎新婦に連絡を入れることが重要。招待状を受け取った場合は、欠席でも必ず返信するのがマナーです。
また、出席が叶わなくても式当日に電報を送ったり、ご祝儀を送ったりとお祝いを伝える方法はたくさんあります。新郎新婦の気持ちをよく考えたうえでお祝いの気持ちを伝えましょう。