Web招待状を受け取ったゲストが、クレジットカードなどでご祝儀を事前に払える便利なサービス「オンライン(キャッシュレス)のご祝儀払い」。便利なサービスですが、まだなじみがない方も多く、一体どんなものなのか分からない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はWeb招待状でのオンライン・キャッシュレスのご祝儀払いについて解説。メリットや注意点のほか、オンラインのご祝儀を選べるおすすめのWeb招待状サービスなどもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
Web招待状でのオンラインのご祝儀払いとは、結婚式のご祝儀をWeb上で事前決済できるシステムのこと。クレジットカードや銀行振込などの電子決済を利用し、ゲストが現金を持ち歩かずに簡単にお祝い金を贈れます。
Web招待状を作成する際、新郎新婦側でオンラインのご祝儀を選択できるように設定することで、使えるようになるのがポイント。そして、ゲストが出欠の回答をするときに、クレジットカードでの支払いを選択して、任意の金額を選び決済することで、新郎新婦にご祝儀として送金される仕組みです。
決済手数料として、ご祝儀の合計金額の4%前後がかかることが多く、新郎新婦で負担するのが一般的。ゲストに支払ってもらう選択ができるサービスもあります。
なかには「ご祝儀制」と「会費制」を選択できるWeb招待状サービスもあるので、必要に応じてチェックしてみてください。一方で、Web招待状サービスのなかでも、オンラインのご祝儀払いに対応していないサービスもあるため、注意しましょう。
Web招待状では、新郎新婦がオンラインのご祝儀払いを受け付けるように設定した場合も、ゲストは通常通りのご祝儀を選択することも可能。ご祝儀の当日払いを設定すると、通常通りゲストが挙式当日に受付でご祝儀を渡し、すべて回収してから新郎新婦に渡されます。
通常のご祝儀では、ゲストがご祝儀袋・ふくさ・ピン札を用意するほか、宛名を書くなど準備が必要。また、受付のゲストや新郎新婦も金銭管理をしっかりと行わなければなりません。
一方で、昔ながらの形式を重んじたい方やオンライン・キャッシュレスのご祝儀に抵抗がある方、クレジットカードを持っていない方もいるため、通常のご祝儀も選択できるのは嬉しいポイント。なかには、銀行振込に対応しているサービスもあるので、チェックしてみてください。
実際にWeddingdayで行った「ゲストとして招待される場合、オンラインのご祝儀を払うことについて」のアンケート調査の結果によると126名中、48.8%約半数近くの方がオンラインのご祝儀を使ってみたい、と回答しました。
「ご祝儀袋と新札を用意する手間がない。」 (25歳、女性)
「受付の負担も減ると思うし先にお祝儀を渡せるので、手出しの負担が減り助かると思うから。」(28歳、女性) といった声があり、手間や負担が減らせるのが嬉しいという声があります。
一方、「お金なので、直接手渡したい気持ちが大きい」(33歳、女性)など、抵抗がある方もいる結果でした。Web招待状では、オンラインご祝儀払いを利用するかは任意で選択できるため、利用したいゲストと抵抗があるゲスト、双方に配慮できます。
調査方法:インターネット調査
調査期間:2024年8月1日~2024年8月9日まで
回答人数:126名
オンライン・キャッシュレスのご祝儀払いは、コロナ禍において非接触でご祝儀を渡せる方法だと注目され始め、現在では新郎新婦・ゲストともにメリットが大きいとしてメジャーになっています。
新郎新婦側の大きなメリットとして、ゲストからいただくご祝儀の金銭管理がしやすくなることが挙げられます。オンラインのご祝儀払いを選択することにより、事前に入ってくるご祝儀の額が分かりやすく、結婚式予算の予測が立てやすくなるほか、当日の盗難や紛失のリスクから解放されるのもポイントです。
また、サービスによっては、結婚式前にご祝儀を受け取れるため、前払いが必要な会場費や衣装代などの支払いに活用できるのも魅力。ほかにも、事前にご祝儀をいただくことで、挙式当日のドタキャンやご祝儀に関する金銭トラブルなども防ぎやすくなるのも利点です。
オンライン(キャッシュレス)のご祝儀払いを選択できるようにすることで、ゲストにとっても準備するモノや手間を減らせるなどさまざまなメリットがあります。
また、Web招待状では出欠回答と同時にご祝儀の支払いができるため、当日の持ち忘れを予防できるのもメリット。さらに、やむを得ず欠席する場合でも、オンラインでご祝儀を贈れるので、別途お祝いを用意する手間が省けます。
ほかにも、大きなメリットが、ご祝儀袋やふくさなどを購入しなくて済み、書き方のマナーを調べてご祝儀袋に必要な文言を記入する必要もない点。さらに、お金を下ろしたり、ピン札に両替したりといった手間も減らせます。
クレジットカードによっては、カードのポイントを貯めることも可能で、ゲストにとってお得なのも魅力。受付を頼むゲストにとっては、ご祝儀を管理しなくて済みます。
オンライン(キャッシュレス)のご祝儀は便利な一方で、決済手数料やシステム使用料がかかる点がデメリット。また、クレジットカードを持っていないゲストや、インターネット環境が整っていない方は利用できません。
年配のゲストや目上の方はデジタル操作に不慣れな場合もあり、Web招待状の操作が分からない場合もあります。また、オンライン化によってあたたかみや儀式感が薄れると感じる方も少なくありません。
ほかにも、個人情報や支払い情報をオンラインで入力することへの不安を感じるゲストもいます。年配のゲストへは操作方法を丁寧に説明する、Web招待状サービスで行っているセキュリティ対策をしっかり確認したうえで、ゲストに共有するなどの配慮も必要です。
ただし、オンラインのご祝儀は、新郎新婦も必ず利用しなければならないわけではありません。また、ゲストのオンラインご祝儀払いも任意なので、抵抗がある方にも配慮できます。
アニメーション付きの、おしゃれなテンプレートが豊富に用意されているWeb招待状サービス「Weddingday」。結婚式当日までのカウントダウン機能や、InstagramなどのSNSにシェアできる「カウントダウンフォト」など、独自の機能が充実しているのがポイントです。
Weddingdayのご祝儀・会費のオンライン受付機能は、ゲストが金額を自由に設定できる「ご祝儀制」と、新郎新婦側でゲストに支払っていただく金額を設定する「会費制」から選択可能。結婚式はもちろん、会費制の1.5次会や二次会などにも使えます。
クレジットカードのキャッシュレス決済には上場企業である決済代行会社(GMOペイメントゲートウェイ)を利用しており、サービス側ではカード情報を保持しないので、安全に利用可能。さらに、0.9%の手数料で銀行振込を利用できるほか、1.9%の手数料でセブン銀行ATMからご祝儀を送金できる「つつむと」を利用できるのも大きな魅力。クレジットカードを持っていないゲストや、抵抗のあるゲストにも配慮できます。
ご祝儀・会費のオンライン受付機能を使う場合、システム利用料や振り込み手数料がかかりますが、ほかはすべての機能が無料で使えます。
ご祝儀や会費の事前決済システムが使えるWeb招待状サービス。90種類以上の招待状デザインテンプレートが用意されています。Web招待状で「出席」を選択したゲストへのリマインダー機能や、例文テンプレートなどさまざまな機能を無料で利用できるのがポイントです。
本サービスのオンラインのご祝儀払いのクレジットカード決済は、ユニヴァ・ペイキャストのシステムで稼働。ゲストがクレジットカードで決済するご祝儀や会費はビルーチェで一度保管・管理されます。
そして、新郎新婦が設定した招待状の返信日によってご祝儀や会費の振込日は変わり、決済締切日に準ずる振り込み期間に、振り込みされる仕組みです。
招待状事業やメディア事業などの事業展開を行うココチエのWeb招待状サービス。「デジタル×デザインでウェディングに関わるすべての人を最高にワクワクさせる」をモットーにさまざまなデザインのWeb招待状テンプレートを展開しています。
テンプレートは写真や動画を引き立たせるデザインが豊富。結婚式後に送る「Webお礼状」サービスを使えるのもポイント。お試しは無料ですが、Web招待状を使い放題にするためには「9,800円(税込)」の使用料がかかります。
本サービスではキャッシュレスでの「事前お支払い」機能が使え、ゲストは「当日現金お支払い」か「事前お支払い」を選択可能。システム利用料は新郎新婦側かゲスト側か負担する側を選べます。
結婚式の準備をオンラインで完結すると謳うサービス。Web招待状や結婚報告状のほか、オンライン引き出物の購入・送付などさまざまなサービスを展開しています。
基本利用料は無料ですが、招待状と報告状を作成できる上限は5イベントまでである点には注意が必要です。
本サービスでは、オンライン(キャッシュレス)のご祝儀払い機能を利用する際、ゲストがアニメーション付きのご祝儀袋をメッセージと一緒に送れます。
ブラプラは、さまざまな結婚式の写真を検索し、プランナーやサプライヤーにLINEで相談しながら結婚式をプランニングできるサービス。サービスのうちのひとつとして、Web招待状も作成できます。
基本テンプレートの数は200種類以上と豊富に用意されているのがポイント。特にアニメーションテンプレートの数が豊富です。
ブラプラWEB招待状の「事前ご祝儀決済」は、ご祝儀制と会費制を選択可能。オンライン(キャッシュレス)のご祝儀払いを使用した場合は、決済手数料と振り込み手数料がかかります。
「楽々!WEB招待状」はオンライン(キャッシュレス)のご祝儀払いが選択できる結婚式・二次会のWeb招待状サービス。100種類以上のデザインパターンから、Web招待状を作成できます。入力内容をAIが文字チェックをしてくれる「AIプランナー機能」を使えるのが特徴です。
また、本サービスのユーザー限定で結婚式アイテムを販売するWebショップ「fitau」の紙の招待状を10枚から購入できるようになります。Web招待状と紙の招待状を送り分けしたい方にもおすすめです。
オンラインのご祝儀払いや会費の振り込みは、式やパーティーの1週間前・2週間前・3週間前から選択可能。振り込み事務手数料は一律料金でかかります。決済手段は銀行振り込みしか利用できず、クレジットカードが使用できない点には、注意が必要です。
結婚式のアイテム通販を行う「ピアリー」でも、Web招待状サービスを展開しています。同サービスで販売しているペーパーアイテムに合うデザインテンプレートのWeb招待状が、無料で作成できるのが特徴です。
席次表・席札とセットで販売されており、購入してデザインを統一することも可能。挙式前から世界観を完璧にコーディネートしたい方におすすめです。オンライン(キャッシュレス)のご祝儀・会費払いのサービスも選択でき、システム利用料に加えて振込手数料が主催者側にかかります。
Web招待状を使った結婚式では、ご祝儀を銀行振り込みで受け取ること自体は問題ありません。近年はオンラインやキャッシュレスでのご祝儀対応が一般的になっており、新郎新婦側からゲストへ指定口座を案内するスタイルが増えています。
ただし、直接振り込むのではなく、銀行振込に対応したWeb招待状サービスを利用しましょう。単に振り込む場合は、新郎新婦が振り込み用口座を用意し、ゲストに口座を伝える必要があるほか、ご祝儀だと分かりにくく金銭トラブルに発展する場合もあります。
銀行振込に対応したサービスなら、サービス上で一回お金を集め、新郎新婦の口座にまとめて入金されるため、金銭管理がしやすいのがメリット。ゲスト管理から誰からいくらご祝儀を受け取ったかも確認できるので、金銭トラブルになる心配がありません。
PayPayなどの送金システムを使い、キャッシュレスのご祝儀として送りたいというゲストがいた場合も、銀行振込と同様、新郎新婦さえ承認できれば問題はありません。
しかし、送金システムによっては、受け取ったご祝儀を銀行口座に移せなかったり、出金手数料がかかったりすることも。移せたとしても、手間がかかってしまうなどのデメリットがあります。
また、2025年4月現在、PayPayで送金できるWeb招待状サービスは存在しません。専用サービス外での受け取りは、やはり金銭トラブルの原因ともなるため、極力、クレジットカードや銀行振込によるご祝儀払いサービスを利用するのがおすすめです。
Web招待状でのオンライン(キャッシュレス)のご祝儀払いには、新郎新婦とゲストともに準備の手間や出費を減らせるなど、さまざまなメリットがあります。
ただし、サービス利用に手数料がかかったり、オンラインのご祝儀というものに抵抗があるゲストがいたりする場合もあるので、留意しておきましょう。
オンラインのご祝儀払いを選択できるWeb招待状サービスも多く便利に使えるので、ぜひチェックしてみてください。