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和装の結婚式で着る衣装や髪型の種類を解説。おしゃれな衣装の例もご紹介

2022.04.05
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新婦は白無垢や色打掛、新郎は紋付袴などの和装で結婚式を挙げたい夫婦も多いのではないでしょうか。ひとくちに和装といっても男女ともさまざまな種類の衣装があったり、髪型にもバリエーションやマナーがあったりします。

そこで今回は、和装で挙げられる結婚式の種類から、和装婚で着る衣装や髪型についてご紹介。服装や髪型についてのマナーも解説するので、結婚式を検討している方はぜひ、参考にしてみてください。

和装で挙げられる結婚式の種類

神前式

神前式

神前式は、神道に則って神社や神殿で挙げる、日本で古くから伝わる結婚式のこと。日本の伝統的かつ厳かな雰囲気で、和装結婚式を行いたい方におすすめの挙式スタイルです。

神前式は三三九度の儀や玉串奉奠、親族盃の儀など、新郎新婦や親族の絆を固めるために、2人や親族全員で行う儀式があるのが特徴。会場は神社のほかにも、ホテルや式場に神殿が併設されている場合は神前式を行えます。

ただし、両家で信仰している宗教がある場合は、その宗教に準じた結婚式を挙げた方がよい場合もあるので注意しましょう。両家の宗教・宗派を確認しておくことも必要です。

神前式について詳しく知りたい方はこちら
参考:神前式とはどんな結婚式?費用・流れ・衣装・髪型について徹底解説

人前式

人前式

人前式とは、その名の通り家族や親族、友人などゲストの前で結婚式を挙げ、結婚の証人となってもらう挙式スタイルです。

自由度が高いため、衣装や場所に決まりはなく、もちろん和装でも結婚式を挙げられるのがポイント。和装は着たいものの、堅苦しくなりすぎない結婚式を望む方におすすめの挙式スタイルです。

また、宗教などを気にせずに挙げられるのもメリット。一方で、会場決めや司会者、立会人、進行などをすべて自分たちで決める必要があるため、準備に時間がかかることは覚えておきましょう。

会場は、神社や寺院などでは人前式だと断られてしまうことも。庭園や、本物のキリスト教式しか受け付けていないチャペル以外の会場なら和装結婚式が叶います。

仏前式

仏前式

神様の前で結婚を報告する神前式とは違い、仏前式は仏様や先祖様に結婚の報告をして、来世まで連れ添うことを誓い合う挙式スタイル。神前式と同じく、日本で古くから伝わる伝統的な儀式です。

式の流れについては、念珠授与という白い房の念珠を新郎に、赤い房の念珠を新婦に僧侶から授かる儀式があったり、焼香をしたりと神前式とは異なります。

仏前式は寺院で執り行われるのが一般的ですが、自宅に僧侶を招いて行うことも可能。ただし、信仰している宗派と、寺院の宗派が同じでないと式を挙げられない場合もあります。両家どちらかの宗教・宗派に合わせて神前式か仏前式かを選ぶのがベターです。

和装結婚式の魅力とは?

和装結婚式の魅力とは?

和装結婚式は、華やかで格式高く、日本人らしさをなによりも感じられる挙式スタイル。日本の伝統を感じたい方や、和装がよく映える庭園・神殿で挙式を挙げたいと思っている新郎新婦にぴったりです。

和装には襦袢や打掛などの羽織ものや、襟の色、帯の柄、小物などさまざまな組み合わせがあるため、好みのアレンジをしやすいのが魅力。また、ドレスのように身体のラインが出にくいので、露出を控えたい方にもおすすめです。

たとえば、挙式の前半はウェディングドレスでお色直しで和装を着ると、両パターンの花嫁衣裳を楽しめます。

和装の結婚式で着る衣装の種類|女性

白無垢

白無垢は、その名の通り白一色の着物で、花嫁衣裳のなかでも最も格式高いとされています。和装の結婚式で多くの新婦が選ぶ、人気の衣裳です。

神前式と仏前式、神前式いずれの挙式スタイルでも着用が可能。白には「けがれがない」といった意味があり、白無垢は小物、履物などすべて白で統一されているため、「純真無垢」や「新郎の色に染まる」という意味があるとされています。

白一色で刺繍されている白無垢もあり、吉兆文様や桜、鳳凰、牡丹など縁起もよいのが魅力。天然絹で織られた高級な正絹でできたモノから、化学繊維が使われたモノまで、さまざまな素材が使用されています。

色打掛

色打掛も白無垢と同格の正礼装で、神前式や仏前式でも着用できる和装スタイル。カラフルな生地に豪華な刺繍が施されているモノが多いため、結婚式をさらに白無垢と同様人気です。

また、白無垢から色打掛へは、掛下が兼用できるのでお色直しをしやすく、特に披露宴に向いています。

ただし、色打掛には、「嫁ぎ先の色に染まった」という意味があり、色打掛を着た後に白無垢を着るのはマナー違反なので、覚えておきましょう。2パターンの和装を楽しみたい場合は、結婚式で白無垢を着て、披露宴では色打掛を着るのが一般的です。

引き振袖

振袖のなかでも、花嫁衣裳として知られているのが引き振袖。江戸時代に上流階級の花嫁衣裳として親しまれていました。引きずるほど袖が長く、裾にはふき綿が入っているのが特徴で、大振袖や本振袖ともいわれています。

振袖は未婚女性の正装であるため、結婚式が振袖を着る最後のチャンス。格調が高いとされる黒や、定番カラーの赤色のほか、さまざまなカラーのモノがあります。

引き振袖は白無垢や色打掛よりも動きやすく、披露宴やカジュアルな挙式にも対応できる和装スタイル。帯を美しくアレンジして、華やかにできるのも引き振袖や振袖の魅力です。

振袖

和装のなかでは軽くて動きやすく、お色直しなどで選ばれることが多い振袖。披露宴などで、ゲストとの交流を楽しみたい方におすすめの花嫁衣裳です。

衣装代を抑えられるほか、成人式のときの振袖を着ることで、親から喜んでもらえたり、20歳のころの思い出を振り返られたりするなどのメリットがあります。

ただし、神前式や仏前式を挙げる場合、神社や寺院によっては白無垢ではないとNGという場合もあるので、和装の結婚式で振袖を着用したい場合はしっかり確認しておきましょう。

新和装

新和装とは、近年若者の間で流行っている、新しい花嫁衣裳。薄くて軽く透け感のある「オーガンジー素材」を打掛にして、刺繍が蝶やバラなど洋風で、和洋折衷の雰囲気を味わえるのが特徴です。

一般的な打掛よりも軽く薄いため、夏場に和装の結婚式を挙げたい場合に選ぶ花嫁も多い衣裳。カジュアルな披露宴などで選ばれることが多いスタイルで、個性を出したい方や洋髪にしたい方におすすめです。

和装の結婚式で着る衣装の種類|男性

黒五つ紋付き羽織袴

和装の結婚式で男性が着る正装は、「紋付き羽織袴」。よくいわれる「紋付袴」はその略称です。紋付長着・紋付羽織・袴の組み合わせで着用するのが特徴。袴は最高級とされる「仙台平」の縞のモノを着用します。

なかでも、黒五つ紋付き羽織袴は最も格式が高いとされる衣裳。「紋」はそれぞれの家に伝わる家紋のことを指し、なかには自分の家の家紋を着物に貼れるサービスもあります。

新郎の衣裳は、花嫁衣裳の格に合わせて選ぶのが一般的。新婦が白無垢や色打掛など、伝統的な衣裳を選ぶなら、黒五つ紋付き羽織袴を選ぶのがおすすめです。

色紋付き羽織袴

色紋付き羽織袴は、新郎の準礼装。長着と羽織が黒以外の色が入った紋付袴のことです。白・茶・グレー・緑などさまざまな色のモノがあります。

新婦が引き振袖・振袖・新和装など、比較的カジュアルな和装をするなら、色紋付き羽織袴がおすすめ。衣装の色味も合わせたり、花嫁衣裳とのバランスを考えたりするのがベター。披露宴会場などでより映えるのが色紋付き羽織袴のメリットです。

和装結婚式における花嫁の髪型

文金高島田

文金高島田とは、江戸時代の未婚女性の代表的な髪形です。根元を上げて、髷を高く取り付ける結髪様式。気品があり、凛とした髪型で最も上品とされており、神前式や仏前式などの挙式で選ばれることが多い髪形です。

髪が長い新婦は地毛で結うこともありますが、かつらを着用するのが一般的。結い方や髪色、形状がさまざまなので、文金高島田のかつらを選ぶ際は、しっかり試着をしましょう。

洋髪

披露宴やカジュアルな和装婚などで選ばれることが多いのが洋髪スタイル。着物をモダンに着こなせるほか、ヘアセット代も安く抑えられる傾向にあります。

アレンジの幅が広く、かんざしや生花などの小物で華やかな雰囲気を出せるのが魅力。ヘアセットをする際は、着物の格と同じになるようにしてもらいましょう。

ただし、神前式や仏前式を挙げる神社や寺院によっては、文金高島田スタイルでないと挙式ができない場合もあるので注意が必要。挙式は文金高島田を選び、披露宴で洋髪にチェンジする方も多くいます。

綿帽子か角隠しを被る

挙式時、文金高島田に被るのが角隠しや綿帽子。綿帽子は頭をすっぽり覆う袋状の被り物で、角隠しは文金高島田の上に、頭を覆う形で被る帯状で幅広の布です。

綿帽子は白無垢の場合にしか着用できないマナーがあります。白無垢では綿帽子、色打掛や引き振袖を着る際は角隠しを着用し、綿帽子は披露宴の際は外すのが一般的です。

綿帽子には「式が終わるまで新郎以外に顔を見せない」という意味があり、角隠しには「角を隠し、夫に従う」という意味が込められています。

結婚式の種類やマナーも考えて和装を選ぼう

神前式・人前式・仏前式で、日本の伝統的なスタイルでできるのが和装の結婚式の魅力。式場によっては、白無垢しか着られなかったり、白無垢には綿帽子しか合わせられなかったりとさまざまなマナーがあります。

また、結婚式で着られる和装の種類は、白無垢・色打掛・引き振袖などさまざま。どんな種類の式を挙げるのかを考慮し、新郎の衣裳とのバランスも考えたうえで、花嫁衣裳を選びましょう。

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