https://weddingday.jp/mag/2281

【戸籍謄本】婚姻届を提出する際の戸籍謄本を解説。戸籍抄本とは違う?

2021.09.21
商品PRを含む記事です。当メディアは各種アフィリエイトプログラムに参加しているため、記事中で紹介している商品を購入すると、送客手数料が弊社に還元される場合があります。

婚姻届を提出する際に必要になる場合がある「戸籍謄本」。そもそも戸籍謄本とは何のために、何通必要なのでしょうか? 戸籍抄本との違いはあるのでしょうか?

今回は、婚姻届と同時に提出する戸籍謄本について徹底解説します。入手方法や忘れた場合の対処法なども解説するので、参考にしてみてください。

婚姻届に必要な戸籍謄本とは?

姻届に必要な戸籍謄本とは?

婚姻届で提出を求められる場合がある「戸籍謄本」とは、戸籍の原本にある「全部事項」を写した書類のこと。「戸籍全部事項証明書」とも呼ばれます。

婚姻届の提出時に戸籍謄本が必要な理由は、婚姻にともなって親の戸籍から抜け、新しく夫婦の戸籍を作るためです。

記載されている内容は

・本籍(戸籍の原本が保管されている場所)
・戸籍筆頭者(戸籍の1番最初に名前が載っている人)の氏名
・戸籍全員分の氏名、生年月日、父母の氏名、続柄、出生か婚姻かの身分事項

などがあり、個人の親や婚姻状況などの身分関係を証明できる書類。最近は、戸籍謄本をデータ化して管理する流れも出てきています。

戸籍謄本がいらない場合はある?

婚姻届を提出する際の戸籍謄本は、必ずしも必要というワケではありません。

戸籍謄本が必要なのは、本籍地と婚姻届を提出する市区町村が違う場合です。

本籍地と婚姻届を提出する市区町村が同じ場合は、役所側で戸籍の確認ができるため、戸籍謄本はいりません。

たとえば、新郎の本籍地で婚姻届を提出する場合、新郎は戸籍謄本が不要。

しかし、新婦の本籍が別の場所であれば、新婦の戸籍謄本は必要です。夫婦それぞれの本籍地と、婚姻届を提出する市区町村を確認しておきましょう。

戸籍謄本と戸籍抄本は違う?

戸籍謄本と戸籍抄本は違う?

戸籍謄本の「謄」とは、原本をそのまま写して書くことを指します。そのため、戸籍全員分の情報がそっくりそのまま反映されます。

一方で、戸籍抄本の「抄」とは、多くの中から少しを抜き取るという意味。よって、戸籍抄本は「戸籍個人事項証明書」ともいい、戸籍の1部分(1人分)のみを証明する書類のことです。

婚姻届を出す際に、戸籍謄本と戸籍抄本どちらが必要になるのかは、市区町村によって異なります。

必要書類を戸籍謄本に限っている自治体もあれば、どちらでも可能な市区町村もあることを覚えておきましょう。

戸籍謄本が必要な市区町村で戸籍抄本を出すと、婚姻届を受理されないケースもあるので注意が必要です。

不安な場合は戸籍謄本を用意しておくか、あらかじめ各市区町村のホームページを確認したり、役所に問い合わせたりしてみましょう。

戸籍謄本の入手方法

自分で役所に行って発行してもらう

戸籍謄本の入手方法

戸籍謄本を入手する方法として最も一般的なのは、自分で開庁時間に「戸籍のある市区町村の役所」に行って発行してもらう方法です。

基本的には平日ですが、なかには窓口延長日があったり、休日開庁があったりする役所もあるので、確認してみてください。

戸籍謄本を発行する場合は、

・印鑑(認印でもOK)
・本人確認書類(顔付きのモノ。運転免許証/パスポート/マイナンバーカードなど)
・1通あたり450円の手数料

が必要なので、忘れないようにしましょう。

顔付きの本人確認書類を持っていない場合は、健康保険証や年金手帳など、顔付きでない身分証明書を2枚以上提示でも構いません。

代理人に役所でもらってきてもらう

代理人に役所でもらってきてもらう

戸籍謄本は代理人に役所に行ってもらってきてもらうことも可能。代理人に戸籍謄本の発行を頼む場合は、以下の書類などが必要です。

・代理人の印鑑(認印でもOK)
・代理人の本人確認書類
・戸籍謄本を発行する本人(委任者)が自筆で署名・押印した委任状
・1通あたり450円の手数料

ただし、代理人を直系親族の親や子供のほか、同じ戸籍に記載がある未婚の兄弟・姉妹にする場合は、委任状はいりません。

委任状は、各市区町村のホームページからダウンロードできることが多いので、自分の戸籍のある自治体のホームページを調べてみてください。

役所から郵送でもらう

役所から郵送でもらう

本籍地が家から遠い場合、忙しい場合などは、役所から戸籍謄本を郵送してもらう方法もあります。

「自分の本籍地の役所、戸籍を扱う部課」宛に、

・戸籍謄本の請求用紙(各自治体のホームページからダウンロード可能)
・身分証明書のコピー(本籍地とは違う住所に住んでいる場合は、現在の住所が分かるモノ)
・定額小為替、もしくは現金書留(基本的には1通450円。役所によって異なる場合もある)
・切手を貼った返信用封筒

を送ります。戸籍を扱う部課は市民課や戸籍課など、役所によって違うためあらかじめ調べておきましょう。

また、もしホームページで請求用紙が見当たらない場合は、便せんを使って手書きで書くことも可能。役所に電話して記入事項を聞いてみましょう。

郵送で戸籍謄本を請求する場合は、自分の手元に届くまでに1~2週間ほどかかります。

コンビニで戸籍謄本を発行できる自治体もある

コンビニで戸籍謄本を発行できる自治体もある

コンビニのマルチコピー機を使って、戸籍謄本を発行できる市区町村もあります。

近くのコンビニで戸籍謄本を即日発行できるのがメリット。自治体によっては交付時間が限られている場合があるので、確認しておきましょう。

また、住んでいる場所が本籍地以外の場合は、本籍地のある市区町村に「戸籍証明書交付の利用登録申請」をすることが必要。

利用登録は、自分でパソコンとICカードリーダーを使って行うほか、コンビニのマルチコピー機で行うことも可能です。

利用登録申請をしてから利用できるまでに数日を要する場合もあるので、申請登録がまだの場合はあらかじめ登録しておくことをおすすめします。

婚姻届に必要な戸籍謄本の提出期限

婚姻届に必要な戸籍謄本の提出期限

婚姻届に必要な戸籍謄本は、基本的には婚姻届と同時に提出。ただし、市区町村によっては、後日の提出でも可能な場合もあります。

入籍希望日までにどうしても戸籍謄本が手に入らない…という場合は、婚姻届を提出する役所に確認してみるのも手。戸籍謄本だけ後日提出が認められるケースもあります。

また、戸籍謄本自体に有効期限はありませんが、婚姻届を提出する際の戸籍謄本に関しては「発行されてから〇ヶ月以内のもの」と定められている場合もあるので注意が必要。有効な発行日を確認してから、戸籍謄本を取り寄せましょう。

戸籍謄本を受け取るまでの期間、即日で受け取れる?

戸籍謄本を受け取るまでの期間、即日で受け取れる?

戸籍謄本は、窓口に足を運ぶ方法や、コンビニのマルチコピー機を使った方法なら即日で受け取れます。

ただし、コンビニのマルチコピー機の利用には、先述した通り事前の利用登録が必要。登録してから戸籍謄本を発行できるようになるまでは数日かかります。

一方で、郵送で戸籍謄本を取り寄せる場合、即日発行はできません。請求から受け取りまでにタイムラグがある点には注意が必要。

1~2週間かかることが多いため、入籍日に間に合わないということのないように余裕を持って取り寄せましょう。

婚姻届の戸籍謄本についてのよくある質問

戸籍謄本は1通で大丈夫?何通必要?

戸籍謄本は1通で大丈夫?何通必要?

婚姻届に必要な必要な戸籍謄本は、「必要な場合」に限り1人につき1通です。つまり、不要な場合もあれば、最大2通必要な場合もあります。

たとえば、婚姻届を提出する市区町村と、2人の本籍地が全て違う場合は、新郎と新婦それぞれの戸籍謄本が必要なため、計2通。

新郎新婦どちらかの本籍地が、婚姻届を提出する市区町村と同じ場合は1通、新郎新婦の本籍地と婚姻届を提出する市区町村が全て同じ場合は不要です。

戸籍謄本を忘れた場合はどうなる?

戸籍謄本を忘れた場合はどうなる?

いざ婚姻届を提出するために役所へ行ったはいいものの、戸籍謄本だけ忘れてしまったという場合は「後日提出」という形をとれます。

婚姻届の提出時に戸籍謄本も提出するということは、法律で定められているワケではありません。

しかし、戸籍謄本がないと、婚姻届と戸籍の内容の審査が遅れたり、夫婦の新しい戸籍を作れなくなったりするため、忘れた場合も早めに提出しましょう。

役所によっては、戸籍謄本を忘れると婚姻届の受理日がずれてしまう可能性もあります。

入籍日をずらしたくない場合は、戸籍謄本を忘れずに持っていくか、時間があれば取りに帰るのがおすすめです。

婚姻届と一緒に提出する戸籍謄本は早めに入手しよう

婚姻届に戸籍謄本が必要なのは、夫婦それぞれの本籍地と、婚姻届を提出する市区町村が違う場合ということが分かりました。

婚姻届はさまざまな手段で入手できますが、方法によっては手元に届くまでに時間がかかる場合もあります。入籍日が決まっている場合は、余裕を持って戸籍謄本を取得しましょう。

関連キーワード

婚姻届