婚約者といざ入籍の段階になった際に必要な「婚姻届」。入籍に欠かせない大切なモノですが、一体どこでもらえるのでしょうか?
今回は、婚姻届をもらう場所から書く際の注意点、提出の流れまでをご紹介。婚姻届を出すにあたっての流れや、よくある質問などにもお答えします。まだ婚姻届をゲットしていない方はぜひ参考にしてみてください。
婚姻届の入手先として最もメジャーなのが、各自治体の役所の「戸籍課」や「市民課」。自治体によって受け取れる課は異なるので、各自治体のホームページなどで確認しましょう。
婚姻届をもらうだけの場合は、どの自治体でもらっても構いません。窓口で声をかけてもらえるほか、ラックなどに置かれていて自由に取れる場合もあります。
自治体によってはオリジナルデザインの婚姻届を用意している場合もあるので、住んでいる場所や地元などのオリジナルデザインが気になる方はチェックしてみてください。
基本的に役所の窓口は土日祝日はやっていません。しかし、夜間窓口や時間外窓口などであれば、婚姻届をもらうことが可能です。
入る場所は正面玄関ではなく、通用門や裏口のことがほとんど。婚姻届を入手したい役所の時間外受付の入口を確認しておきましょう。
A3サイズに対応しているパソコンとプリンター、A3サイズの紙があれば、婚姻届はダウンロードでも手軽に入手できます。忙しくてなかなか役所に出向けない方におすすめの方法です。
各自治体がホームページなどに掲載しているPDFファイルなどを利用可能。ただし、自治体によってはダウンロード版の婚姻届を用意していない場合もあります。
婚姻届の形式は全国で同じなので、ほかの自治体の婚姻届をダウンロードしても問題ありません。
指定の様式であれば、どんなデザインのモノを選んでも問題ありません。おしゃれでかわいいデザインのテンプレートを用意しているサイトもあります。
ただし、サイトによっては「保管用」などとして、形式の異なる婚姻届を用意している場合もあるので、間違えないようにしましょう。
一部のコンビニでは、1枚約500円で婚姻届を購入することが可能です。
あらかじめ各コンビニのプリント専用サイトなどで好きな婚姻届のデザインを選び、商品番号などをメモしておきます。あとは、コンビニに設置してあるコピー機から、メモした商品番号を入力するだけ。
家にコピー機がない方や、好きなデザインの婚姻届を使いたい方におすすめの方法です。
ウェディング雑誌・ファッション雑誌など、時折付録に婚姻届が付いているものがあります。好きなブランドやキャラクターなどとコラボしている婚姻届を使いたい方も多いのではないでしょうか?
付録の婚姻届を、提出用の婚姻届として使用することも可能です。先述の通り、指定の様式であれば、雑誌の付録であっても問題ありません。
婚姻届は公文書。書き間違いをした場合は、基本的に欄外に「捨印」を押す必要がある点には注意しましょう。修正テープや修正ペンなどは使用不可です。
婚姻届は欄外に「届出印」を押す欄が設けられていることが多数。捨印とは、届出印欄に押印することで「書類提出後に役所が訂正することを認めます」という意味の印のことです。
修正の方法は、間違えた部分を二重線で消し、余白に修正内容を記入します。そして、届出印欄に印鑑を押印。「○字訂正○字追加○字削除」の部分に、該当する文字数を書きましょう。
婚姻届は2人が入籍に必要で、特別な書類。書き損じをした場合に備え、余分に婚姻届をもらっておくのも手です。
婚姻届には「証人」の欄があります。証人2名の署名・押印・生年月日・住所・本籍地を記入してもらうことが必要。証人は20歳以上の大人と決まりがあります。入籍日に間に合うよう、余裕を持って証人をお願いしておきましょう。
また、婚姻届を提出する際には、2人の必要書類を用意しておかなければなりません。
本人確認書類のほか、婚姻届の提出先が本籍地以外の場合、2人の戸籍謄本が必要です。未成年が婚姻する場合は、「婚姻同意書」を父母に記入してもらいましょう。
戸籍謄本は2人の本籍地から取り寄せなければならないため、余裕を持って揃えておくことが大切です。
必要書類を準備し、証人を頼んだら婚姻届に必要事項を記入します。書き漏れや間違いがないように、丁寧に記入しましょう。
また、婚姻届に押す印は旧姓のもの。シャチハタやゴム印などは不可です。印鑑を持っていない場合はあらかじめ入手しておきましょう。
ほかにも、本籍地は戸籍謄本通りに記入します。略字ではなく、正式な漢字を記入する必要がある点などには注意が必要です。
全ての必要書類を用意し、婚姻届を漏れなく記入したら、役所に提出しに行きます。
必要書類である身分証明書や戸籍謄本のほか、訂正に備えて「旧姓の印鑑」も忘れずに持っていきましょう。
婚姻届は、提出時に記入漏れや間違いがあると、再提出が必要になる場合があります。場合によっては入籍日がズレてしまうため、注意しましょう。特に入籍日(結婚記念日)をあらかじめ決めているカップルは要注意です。
婚姻届は余裕を持って書いておき、抜けや漏れがないかしっかり確認してから提出しましょう。
また、会社の手続きに必要な場合がある、「婚姻届受理証明書」は、役所の営業日であれば基本的に即日発行してもらえます。料金は350円。必要な場合は窓口で申し出るのを忘れないようにしましょう。
婚姻届をどこでもらうかは先述の通り、形式さえ合っていれば自由です。
しかし、婚姻届の提出先は入手先と違い、決まりがあります。婚姻届の提出先は、
・結婚する前のどちらかの本籍地
・2人の新しい本籍地
・所在地
いずれかの市区町村の役所です。所在地は一時的な滞在場所も含まれるため、リゾート地などで結婚式をする場合はその場所でも可能。提出先の自由度も比較的高めです。
婚姻届は夫婦2人届け出るのが一般的ですが、どちらか1人でも提出できます。
また、代理人の提出も可能。委任状は不要ですが、代理人の身分証明書が必要です。また、万が一婚姻届に不備があった場合の修正は、本人しかできません。不備があった場合は希望日に入籍できない可能性もあるので注意しましょう。
夫婦2人の新本籍地は好きな場所に指定できます。2人の新住所でも、思い出の地でも可能です。
人気の本籍地として、皇居・富士山・東京タワー・東京ディズニーランドなどがあります。
本籍地によって今後戸籍謄本を入手する役所が変わるため、本籍地の管轄の役所も考慮して決めましょう。
婚姻届は、指定の形式さえ守られていれば、どこでもらうのも自由です。最寄りの役所でもらってきても、ネットなどで好きなデザインの婚姻届を探しても構いません。夫婦2人で話し合って決めることが大切。
入籍の予定日にしっかり入籍できるよう、婚姻届は余裕を持って入手しておきましょう!